「片付けなさい!」はもう卒業。子供が自分から片付けたくなる魔法の5つのステップ

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なぜ今、子供の片付けがこんなに難しいの?

「また散らかして!片付けなさい!」

毎日のように子供に言ってしまうこの言葉。でも実は、この声かけこそが片付けを嫌いにさせる原因だったって知っていましたか?

最新の調査によると、幼稚園・保育園児の7割、小学生の8割の親が子供の片付けに満足していないという驚きの結果が出ています。現代は物が溢れる時代。私たちが子供の頃とは比べ物にならないほど、片付けは複雑で難しいタスクになっているのです。

多くの親が陥る悪循環はこうです:

  1. 散らかった部屋を見てイライラ
  2. 「片付けなさい!」と命令
  3. 子供が片付けを嫌がる
  4. 結局親が代わりに片付ける

この繰り返しでは、子供の自立心は育ちません。

4人の子育てママが編み出した「選ぶ力」を育てる片付け術

そんな悩みを解決してくれるのが、4人の子供を育てた藤原優子先生の「お片付けバイブル」です。先生が実際の子育て経験から導き出した方法は、従来の片付け論とは全く違うアプローチでした。

【1限目】「片付けなさい」は今日から封印

子供は親の表情や態度を敏感に感じ取ります。命令口調で「片付けなさい」と言われると、片付けを「面倒くさいもの」「やらされるもの」として認識してしまうのです。

大切なのは命令ではなく、子供が主体的に取り組める仕組み作りです。

【2限目】「片付け」より「整理」が最優先

多くの人が勘違いしているのが片付けの順序です。正しい順序はこちら:

  1. 整理(不必要なものを取り除く)
  2. 収納(必要なものの住所を決める)
  3. 整頓(使ったら元の場所に戻す)
  4. 後片付け(日常的な片付け)

整理を飛ばして収納に走ると、結局また散らかってしまいます。まずは「本当に必要なもの」を選別することから始めましょう。

【3限目】「捨てる」は禁止ワード

子供に「これ捨てなさい」と言うのは実はNG。子供にとって物は単なる物ではなく、思い出や感情が詰まった大切な存在です。

「捨てる」のではなく「選ぶ」ことに焦点を当てましょう。

【4限目】魔法の「選抜総選挙」で楽しく片付け!

ここが藤原先生の方法の最大のポイント。子供が楽しみながら片付けできる「選抜総選挙」システムです。

選抜総選挙の3ステップ

ステップ1:ジャンルを決める

  • おもちゃ、文房具、洋服など対象を明確に
  • 細かく分けることで選びやすくする

ステップ2:対象物を1箇所にまとめる

  • 家中から同じ種類のものを集める
  • 全体が見渡せる状態を作る

ステップ3:好きな順番に並べる

  • 「可愛い順」「かっこいい順」など子供が興味を持つ基準で
  • 一つずつ手に取りながら順位付け

親の役割は「インタビュアー」

選抜総選挙中の親の役割は、子供の思いを引き出すインタビュアーです。

❌「これいらないでしょ?」 ⭕「これはどんなところが好き?」

子供の「選ぶ力」を信じて、温かく見守りましょう。

【5限目】ゴール設定で片付けの意味を伝える

片付けを始める前に、子供と一緒に「理想の部屋」を考えてみてください。

例:「必要なものがすぐに取り出せる可愛いお部屋」

大切なのは親の理想ではなく、子供自身の理想を尊重すること。ゴールが明確になると、片付けの目的が子供にも理解しやすくなります。

完璧を求めず、親子で楽しく取り組もう

家は子供がリラックスできる場所であるべきです。完璧な片付けを求めるのではなく、親子で無理のない範囲で取り組むことが大切。

何より、親自身も片付けを実践して、子供に良い手本を示しましょう。

まとめ:子供の「選ぶ力」が未来を変える

今回ご紹介した5つのステップは:

  1. 「片付けなさい」は無効
  2. 片付けより整理が優先
  3. 捨てるはNG
  4. 子供が楽しむ選抜総選挙
  5. ゴール設定の重要性

単なる片付けテクニックではありません。子供の自己決定力を育て、自立心を促す教育メソッドなのです。

「選ぶ力」を身につけた子供は、将来様々な場面で自分らしい選択ができるようになります。今日から「片付けなさい」を封印して、親子で楽しい片付けタイムを始めてみませんか?


この記事は藤原友子先生の「お片付けバイブル」の内容を参考にしています。より詳しい実践方法を知りたい方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

【参考文献】片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本 著者:藤原友子(マガジンランド)      

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